自由主義と共産主義の間、グローバリズムとナショナリズムの間の今は何処? <外道たちの最中で> 切ない事情
Posted by 残心 - 2015.10.30,Fri
日本の社会も、気が付けば十分グローバルな何処にでもある国になっているような・・・。
乗せられて つながり壊し 改革し みんな裸の個人へ
クールなり 冷たい世の中 グローバル 温かみも豊かさも消え
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
共同体を解体し、改革を推し進めて、巨大グローバル企業の思う壺。
もはや後戻りはできない。
実はかなりの正念場。いや、手遅れか?
・【三橋貴明】裸の個人 (三橋貴明の「新」日本経済新聞)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《 勝手に要約 》
国民経済とは、日本の場合は、
「国境を意識し、日本語を話し、日本国内で所得を稼ぎ、日本国という共同体に属して生きていく国民が豊かになる経済」
になります。国民経済の対語になるグローバリズムは、
「国境を意識せず、グローバル言語(英語)を話し、利益を最も稼ぎやすい国で所得もしくは資本利益を稼ぎ、共同体に属さず生きていくグローバリストを富ます経済」
でございます。
グローバリストは、何しろ国境にこだわっていませんので、「利益最大化」が可能な国や地域に好き勝手に資本を移していきます。さらに、投資をした際には、投資利益率の最大化を求め、その国の国民の豊かさや福祉、幸福を無視し、政府に制度を変えさせ(規制緩和)、自己利益を大きくしようとするわけです。
特に、中華人民共和国のような共産独裁国は最高です。何しろ、グローバリストにとって最も邪魔な「民主主義」がないのです。
もっとも、民主主義の国であっても、それなりにやりようがあります。アメリカでは、ロビイストを駆使し、日本では産業競争力会議や規制改革会議などの「諮問機関」を通じ、民主主義を飛び越えて「自己利益を最大化する政策」を実現させてしまえばいいのです。
民主主義は、確かに一人一票です。まともに民主主義の機能が働けば、グローバリストの利益に偏重した政策は、少なくとも民主主義国では進めにくくなります。
とはいえ、そんなことはグローバリストは百も承知なので、民主主義を「無視」あるいは「活用」し、自己利益最大化のための政策を実現しようとします。
最近、気が付いたのですが、デフレで国民が貧困化し、ルサンチマンが貯まっていく社会は、共同体が壊されていきます。結果的に、グローバリストが望む「改革」を、大衆が自ら求め始めます。(抜本的な改革が必要だ!とか)
共同体から切り離された「大衆」は、裸の個人です。何の「権益」もなく、何にも所属せず、ただ、個人として存在します。それでも、民主主義における一票を持っているのです。
小泉政権以降、日本では「共同体に属した庶民」が選んだ政治家が「族議員」として叩かれていきました。とはいえ、共同体なり組織なりが「自分たちの代表」を選挙で選ぶのは、民主主義の基本のはずです。
ところが、マスコミを通じて我々日本国民は「何らかの【既得権益】に基づく政治はダメだ。まっさらな、何の共同体にも、組織にも属していない個人の票で政治家を選ばなければならない」という、おかしな発想に染まっていったのです。
何らかの組織、政治団体や【既得権益】とは無関係な「裸の個人」の票で政治家が選ばれる民主主義こそが、善である。特定の組織や団体の票で政治家が選ばれるのは、おかしい、と。
無邪気な裸の個人は、自分が「共同体の一員」であることを喪失し、不幸になっているにも関わらず、共同体の破壊を叫び続けました。結果、実際に様々な共同体が壊され、国民は一人、また一人と裸の個人と化していきました。
よくよく考えてみると、共同体に属さず、他者と価値観を共有しない「裸の個人」は、「あれ」にそっくりです。
「あれ」とは、経済合理性以外の価値観は持たず、経済の基盤となっている仮想の人間、すなわち「経済人」です。
乗せられて つながり壊し 改革し みんな裸の個人へ
クールなり 冷たい世の中 グローバル 温かみも豊かさも消え
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共同体を解体し、改革を推し進めて、巨大グローバル企業の思う壺。
もはや後戻りはできない。
実はかなりの正念場。いや、手遅れか?
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