自由主義と共産主義の間、グローバリズムとナショナリズムの間の今は何処? <外道たちの最中で> 切ない事情
Posted by 残心 - 2016.03.02,Wed
国会の議論は虚しくて仕方ない・・・。
目標は 小さな政府 デフレでも 日本の野党
政権が 規制緩和じゃ 反論なし 〃
政権が グローバリズム 反論なし 〃
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
議会での野党の言い分は聞くに堪えない。
前向きな意見など出てきそうもない。
こやつ等こそ税金の無駄遣い。
・【佐藤健志】野党の経済政策スタンス (三橋貴明の「新」日本経済新聞)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《 勝手に要約 》
財政均衡主義(ないし、新自由主義に基づく「小さな政府」志向)とグローバリズムにたいし、ハッキリ「否!」と言えないまま、TPPの問題点を効果的に追及できるわけがない。
だから金銭疑惑をテコにした「権力の潰し合い」に走るほかないのです。
だとしても、なぜ野党は財政均衡主義やグローバリズムを否定する姿勢を取れないのか?
ここには面白くも厄介な歴史的経緯があります。
わが国の野党は、なんと戦前、それも明治時代から「小さな政府」志向が強かったのです!
ご存じの通り、当時の政府は「富国強兵」をめざして、産業化・近代化を積極的に主導する姿勢を取りました。
これはむろん、財政出動を伴います。
そこで野党(そのころは「民党」と呼ばれました)は、「民力休養・政費節減」のスローガンのもと、緊縮財政を主張する。
政費の拡大は増税に結びつき、国民生活を圧迫するのでよろしくないという理屈です。
歴史学者の坂野潤治さんによれば、この主張が支持を集めたせいで、「小さな政府」志向が野党(および、野党を支持する左翼・リベラル)の基本的なスタンスになったとのこと。
つまりは「政府の出費を抑えること=国民生活を守ること」の図式が出来上がったというんですね。
となれば、経済政策をめぐる主張はこうなるでしょう。
まず増税はダメ。
つづいて、赤字国債発行もダメ。
ついでに「(目先の)国民生活を守る」ことにこだわれば、物価上昇もダメとなります。
すなわち野党、ないし左翼・リベラルは、じつはデフレ志向でもある!
デフレにおいては物価が下落するんですから。
そのかわり経済も縮小、やがては国民が貧困化しますが、それはどうでもいいらしい。
同様、インフレにおいては、物価が上昇するかわりに経済も拡大、やがて国民は豊かになるものの(いわゆる「悪性インフレ」については脇に置きます)、こちらもどうでもいいらしいんですね。
坂野さんと山口二郎さんの対談本『歴史を繰り返すな』(岩波書店、2014年)から、関連した発言をご紹介しましょう。
(政費節減論が支持されたせいで)一貫してリベラルから左翼は小さな政府論になったんじゃないかと。民政党の井上準之助(大正時代、および昭和初期の蔵相)が超デフレ政策を打つと支持されるし、逆に、高橋是清(同。首相や農相などの経験もあるが、蔵相就任は五回に及ぶ。世界恐慌発生後の1931年、井上準之助の後を継いだ)以後のインフレ政策を左翼はあまり支持しない。
(116ページ。カッコは引用者、以下同じ)
戦後の社会主義者は、社会党も共産党も赤字国債は駄目、インフレも駄目。高校生の頃によく聞かされていたのは、「物価と月給の駆けっこじゃ、国民はいつもスッカンピン。金がザクザクうなっているのは、売国吉田(当時、首相だった吉田茂のこと)の腹の中」という歌です。これが(一九)五〇年代からの、みんなの信念になっているんだ。
(117ページ。表記を一部変更)
この国の左翼・リベラルは、もしかして豊かになるのがイヤなのか? という感じですが・・・
増税も赤字国債もダメなら、財政均衡主義を否定できるはずがない。
財政赤字を補填する手段を放棄しているんですから。
しかも「小さな政府」志向が強ければ、規制緩和や自由化も望ましいことになってしまう。
となれば、国境を越えた自由な経済活動の徹底をめざすグローバリズムも否定できるはずがないのです。
とはいえ、これが行き着く先は金銭疑惑をテコにした権力の潰し合い。
野党のみなさん、甘利大臣の腹の中で金がザクザクうなっているように思っているのかも知れませんが、TPPがもたらす影響についての議論がなおざりにされるようでは、国民生活や国益が守られているとは言えません。
まあ、「小さな政府」志向に固執したり、とにかくインフレを否定したがったりする時点で、すでに守られているとは評しがたいのですけど。
裏を返せば、財政均衡主義やグローバリズムに対抗するためには、経済をめぐる議論に加えて、歴史を振り返る必要もあるのです。
目標は 小さな政府 デフレでも 日本の野党
政権が 規制緩和じゃ 反論なし 〃
政権が グローバリズム 反論なし 〃
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議会での野党の言い分は聞くに堪えない。
前向きな意見など出てきそうもない。
こやつ等こそ税金の無駄遣い。
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