自由主義と共産主義の間、グローバリズムとナショナリズムの間の今は何処? <外道たちの最中で> 切ない事情
Posted by 残心 - 2015.03.29,Sun
日本語というのは、多くの人々の努力によって質の高い言語となってきた。
・日本語と漢字を廃止した某国 文献を読めないのは悲劇か喜劇か K・ギルバート氏
(ZAKZAK)
過去の文 読めなくなって 文化絶え ケント・ギルバート
文語文 ほとんど読めず 江戸はるか 明治生まれ
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「日本語が外国語に比べて相当優れている」という個人的な仮説は、最近確信になってきている。
しかしその日本語を、日本では劣化させていき、英語を国語にしようとさえ考えているフシがあるように感じて、至って不愉快。
・日本語と漢字を廃止した某国 文献を読めないのは悲劇か喜劇か K・ギルバート氏
(ZAKZAK)
日本語は漢字という1種類の表意文字と、ひらがなとカタカナという2種類の表音文字を組み合わせて表記できる。しかも、「助詞」をうまく使えば、日本語は文の中で語順を入れ替えることすら自由自在だ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
他方、英語はアルファベットという26文字だけで全てを表現しなければならない。便利な「助詞」は存在せず、倒置法などは限られる。
ちなみに、日本語の仮名は「五十音」と言われるが、「がざだば」行の濁音、「ぱ」行の半濁音、「ぁ」行と「っゃゅょゎ」という捨て仮名を入れると、ひらがなは76文字。カタカナは「ヴ」も使うから77文字ある。加えて、常用漢字は2136字/4388音訓もあり、同じ言葉でも、どの文字種を使うかで微妙に意味を変えられる。
従って、日本語で文章を書くときの自由度の高さは、英語とは比較にならない。うまい皮肉を日本語で思い付いても、英語で表現しようとすると本当に大変なのだ。
世界に誇るべき日本語の表現力だが、前回の連載で、君が代の変遷について書く際に、日本の初代文部大臣の森有礼(ありのり)について調べていたら、驚くべき事実を知ってしまった。
過去の文 読めなくなって 文化絶え ケント・ギルバート
文語文 ほとんど読めず 江戸はるか 明治生まれ
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確かに、明治初期の漢字は今よりも複雑で数も多かった。話し言葉は口語、書き言葉は漢文という不自由な習慣もあった。西洋に後れた政治や経済、科学などの学習に必要不可欠な英単語は、日本では概念すら存在しないものが多かった。
例えば、「社会」「存在」「自然」「権利」「自由」「個人」「品性」「人格」「情報」「近代」「美」「恋愛」「芸術」「彼・彼女」などの言葉は、江戸時代の日本にはなかった。明治期の先人が苦労を重ねて生み出したのだ。
もし、これらの言葉が使えなかったら、日本語の文筆作業は相当もどかしい。
「日本語が外国語に比べて相当優れている」という個人的な仮説は、最近確信になってきている。
しかしその日本語を、日本では劣化させていき、英語を国語にしようとさえ考えているフシがあるように感じて、至って不愉快。
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