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自由主義と共産主義の間、グローバリズムとナショナリズムの間の今は何処? <外道たちの最中で> 切ない事情 
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Posted by - 2025.05.06,Tue
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Posted by 残心 - 2015.03.25,Wed
【佐藤健志】<演劇的経済論>演出家としての政府  (三橋貴明の「新」日本経済新聞
中野剛志さんの新著『資本主義の預言者たち ニュー・ノーマルの時代へ』(角川新書)
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そして結論は、次のようにまとめられるでしょう。
1)人々が豊かで充実した人生を送ることに奉仕する(=「経世済民」の実現に貢献する)のが、経済が本来果たすべき機能である。
2)しかるに企業の所有と経営とが分離し、金融の発達した20世紀以後の資本主義は、人々が豊かで充実した人生を送ることよりも、金融資本が巨大化すること自体に奉仕するようになりやすい。
3)しかもそのような資本主義は、本質的に不安定で、恐慌を引き起こす危険をつねにはらんでいるのではないか。
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ならば現在の資本主義経済をして、
「経済が本来果たすべき機能」を果たさせ、経世済民の実現に貢献させるにはどうすればいいか。
中野さんの結論を、私なりに要約すればこうなります。

1)経済効率ばかりにこだわることなく、多様な価値観を容認し、
2)かつ長期的な視点に基づいた発展や繁栄をめざす共同体が、資本主義が安定化するか、少なくとも極端に不安定な状態に陥らないよう、たえずコントロールしてゆく。

というのも、「不安定に変動する、不確実性の高い社会においては、人間は、目の前の事態への対応に追われてしまう」からです。
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社会規模において、過去・現在・未来に(おおよそ)筋が通っていなければ、誰も豊かで充実した人生を送ることはできず、よって経世済民も実現されない
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人も世も 良くしたいのなら 筋通せ    佐藤健志
世界は舞台、男も女もみな役者       シェイクスピア
演劇はまさに国や社会の縮図         佐藤健志
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資本主義経済を安定させ、経世済民を実現するために必要なもの、それは「日本の過去・現在・未来に筋道を通す演出」なのです。
演劇においては、すぐれた演出家がいないかぎり、台本がいくら良くても観客が感動することはありませんし、役者もスタッフも力量を発揮できません。
同様、政府がしっかりと経済を、いや国家そのものを演出しないかぎり、いかに成長のポテンシャルがあっても、ムダになってしまう恐れが強い。

シェイクスピアの名言「世界は舞台、男も女もみな役者」ではありませんが、演劇はまさに国や社会の縮図
政治や経済のあるべき姿をさぐるうえでも、すぐれた芝居は大いに役立つと言えるでしょう。

「日本の過去・現在・未来に筋道を通す」には、捻じ曲がった戦後をどう立て直すかという問題の解決が必然。

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