自由主義と共産主義の間、グローバリズムとナショナリズムの間の今は何処? <外道たちの最中で> 切ない事情
Posted by 残心 - 2016.04.05,Tue
このままでは、『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』・・・。
自由過ぎ 破壊的なほど 自由主義 少しは社会主義が必要
いつの世も バランスとるのが 保守の役 現在は自由過ぎか
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「保守の果たすべき役割は、自由主義と社会主義の間、あるいは競争と平等の間で適切なバランスを取ること」。
右とか左ではなく、バランスをとるのが保守の役目ってことなんですかねぇ・・。
・【佐藤健志】保守と新社会主義 (三橋貴明の「新」日本経済新聞)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《 勝手に要約 》
社会主義と言えば、〈一党独裁による政治的抑圧と、悪平等による社会的活力の衰退(=経済的低迷)〉のイメージがつきまとう。
実際、いわゆる「社会主義(国)陣営」は、20世紀半ばに一大勢力として勃興したにもかかわらず、政治的抑圧と経済的低迷を克服できないまま、1980年代末に崩壊するハメとなりました。
まして保守派(の一部)では、「社会主義志向=左翼=反日」の図式すら見られる。
「社会主義で何が高度成長だ!」と反発する人もいるのではないでしょうか。
今でこそ、保守(主義)には「社会主義を否定し、自由主義を支持する」イメージがありますが、歴史を振り返ってみれば、保守は社会主義寄りだった時期のほうが長いのです。
私と中野剛志さんの対談本『国家のツジツマ』から、ちょっと関連箇所を紹介しましょう。
十九世紀のいわゆる保守主義という人たちの主張は、ほとんど社会主義者と一緒でした。(中略)じつは社会主義的な政策を最初にやったのは、イギリスの保守党政権なんですね。(91ページ)
保守主義の歴史を見ると、自由貿易や規制緩和や小さな政府といった新自由主義と結託した時期は、サッチャー、レーガン以降のわずか三十年くらいの時期だけなんです。(94ページ)
要するに保守主義は、「伝統的には社会主義寄りだったが、ここ30年あまり自由主義寄りになった」理念なのですよ。
保守(派)を自任する人々が、「社会主義者」を悪い意味でばかり用いるのは、自分が信奉している(はずの)理念の歴史を無視している点で、はなはだ反保守的なことと言わねばなりません。
だとしても、「社会主義寄りから自由主義寄りへ」という転換はなぜ生じたのか?
お分かりですね。
保守の目的は、〈特定のイデオロギーを何が何でも支持する〉ことではなく、〈国や社会のあり方を最善の状態に保つ〉ことだからです。
つまりは経世済民の達成。
ところが国や社会のあり方は、社会主義寄りになりすぎても、自由主義寄りになりすぎても最善ではなくなる。
かつての社会主義国では、一党独裁による政治的抑圧が生じましたが、自由主義が行き過ぎても、少数の富裕層が国や社会を牛耳ったあげく、大多数の人々を抑圧する事態が生じます。
同様、かつての社会主義国では、悪平等による社会的活力の衰退が見られましたが、自由競争が行き過ぎても、やはり活力は衰退してしまうのです。
言い替えれば保守の果たすべき役割は、自由主義と社会主義の間、あるいは競争と平等の間で適切なバランスを取ること。
そして産業革命後、「社会主義陣営」が誕生するまでの間(=18世紀末〜20世紀前半)、国や社会の保守にたいする主な妨げとなってきたのは、自由主義の行き過ぎでした。
当時の保守主義が社会主義寄りのスタンスを取ったのは、こう考えれば自然なことにすぎません。
しかるに20世紀後半にいたると、ソ連(現ロシア)率いる社会主義陣営が、自由主義諸国の存立を脅かすまでになる。
今度は社会主義の行き過ぎが、国や社会の保守にたいする妨げとして際立ってきたのです。
だからこそ、保守主義も自由主義寄りに転換した。
とはいえ現在の世界では、社会主義陣営が崩壊したうえ、新自由主義やグローバリズムの台頭が、格差の拡大や貧困層の増加、あるいは経済の停滞といった弊害をもたらすにいたっている。
自由主義の行き過ぎが、保守の妨げとなる時代がふたたび訪れたのです。
ならば真の保守主義者、ないし経世済民を真剣に考える者は、あらためて社会主義寄りのスタンスを取らねばならない。
三橋さんが「新」社会主義を提唱したのは、まったく当然のことではないでしょうか。
『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』でも論じたとおり、新自由主義やグローバリズム一辺倒の姿勢のまま戦後脱却を図ろうとすると、この国は「右傾化」(=ナショナリズムを強調する形の全体主義化)したうえで、アメリカに完全従属してしまう恐れが強い。
健全な社会的連帯感のもと、競争と平等を調和させたコモンウェルスをつくりあげることこそ、今後の保守の目標でなければならないのです。
自由過ぎ 破壊的なほど 自由主義 少しは社会主義が必要
いつの世も バランスとるのが 保守の役 現在は自由過ぎか
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「保守の果たすべき役割は、自由主義と社会主義の間、あるいは競争と平等の間で適切なバランスを取ること」。
右とか左ではなく、バランスをとるのが保守の役目ってことなんですかねぇ・・。
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